移籍市場もあと1日 |
まず、バルサ。
最近の補強のちぐはぐさが一気に噴出しているような感じがする。
獲得したのに1シーズンも過ごしたことが無いケイリソンとエンリケは相変わらずレンタルのまま、何故獲ったのかまったく謎。
1シーズンで不要になったフレブとカセレスは市場が閉じるまで1日しかない中、未だに移籍先が完全に決まっていない。
ビジャを獲得したのはある意味では理想的ではあるのかもしれないが、イブラが放出たのは問題外だ。
どうしても欲しくて超高額で獲得したイブラをたった1年で超激安放出することは、愚策であったことをバルサ自ら認めることだ。
4600万ユーロ+エトーで昨年獲得した選手が、1年で2400万ユーロ。
2200万ユーロとエトーをドブに捨てたようなものだ、滑稽にさえ思える。
アンリ・マルケス・ヤヤ・チグリンスキー、そしてイブラが抜けて、ビジャとマスチェラーノとアドリアーノが加入、FW-1・MF0・CB-2・SB+1なので2人をカンテラで補充する必要があるということだ、CBは特に心細い。
でも一番危惧しているのはこれではない。
ワールドカップでのスペイン代表は総勢8名が選出、まるでネオ・バルサと呼べるぐらい色が強かった。
そして、カンテラの充実ぶり、今年もジョナタンやチアゴが出てくるかもしれないし、他にも控える選手はたくさんいる。
どちらもメリットがあり、大きくある意味では理想的なチーム作りかもしれないのだが、逆説的に不安要素も含んでいる。
バルサのスペイン代表&カンテラ化はそれ以外のものをチームで認めない、一党勢力になる危険性を孕んでいるのではないかと危惧させる部分もある。
監督からして元スペイン代表&カンテラであるから、少しでも反乱する選手を排除し、チーム全体がある意味宗教化し、独裁的な状況に陥ることになら無いだろうか・・・
外様を助っ人選手を一切認めない・・・
今年似たようなタイプのエジルを獲らず、セスクをあそこまで狂ったように獲りたがった理由はその辺にあったりはしないのだろうか?
多国籍軍も困るが、一元化されたチームも倒れる時は一気に来そうな気がして・・・
イブラやヤヤの放出がそれを意味していないことを祈りたい。
アーセナルは相変わらず何を考えているのか・・・
開幕から3位狙いのチーム作り、もう期待すべきでないが。
キャンベル・ギャラス・シルベストル3人のベテランDFを放出。
獲ったDFはコシルニーと多分スキャラチの2人。FWでシウバの変わりにシャマクでマイナス1人。
スキャラチは30歳だが、ベテランを完全放出してさらに低年齢化、まるで若さを売りにした敗戦理由を毎度の如く重ねる準備を整えているかのようだ。
耳タコの若手と怪我の敗戦理由をここ5年ぐらい聞き続けている。
何年同じことを繰り返すのだろう。
今年は働き盛りの選手が出て行かなかったことだけが唯一の救い。
しかし欠点であるキーパーをわずかな金額差で獲得もせず、標準GKで世界最高峰のCLを競う方針なのだろうか?(まーあと1日で開幕3試合後に獲っても準備もへったくりもあったもんじゃないが・・・)
そして恒例となりました開幕当初からの怪我人続出。
ラムジー・ベントナー・ナスリ・ファンペルジ今回はとりあえず4人、去年は何人だったっけ?
フィジカルトレーナーがヘボなのか、虚弱体質の選手を獲得するのが好きなのか、良く分からなくなってきた。
ここまで渋チン&虚弱&子供でチャンピオンズ常連をキープできているチームは他に無いだろう。すべてはベンゲルの手腕のおかげ、ある意味奇跡。
でもこのベンゲルの方策を繰り返していれば、いつまでも常連のままだし、CLはもってのほか、プレミア優勝も夢の夢だろう。(いなくなれば地獄だが)
そして来年はセスクがあっちに戻るだろうから、セスク抜きの戦術も考慮するシーズンともなる。
しかし何だか中盤偏重のマドリーとマンチェスターシティを除くと、どこもかしこも「パーッと」しない今年の移籍市場だ。
高額給料放出不能&選手飽和状態のシティも問題だけどね。