Band Hanada リベンジ編 |
昨年末のライブは個人的な感想で言うと「最悪」の部類に入っていたので、リベンジしてもらいたいと思っていたのだが、最初に結果から言うとキッチリとリベンジしてくれた感じだった。
土曜の夜なのに(だから?)、会場に入ると意外と空席が目立つ。
いつもは席フルぐらいまで行くので予想外の状況である。
ステージに目を移すと真ん中に冨士夫‘sファイアーバードが置かれている。
もうそれだけで期待が高まる。
開演時間より少し早めにメンバーが登場。
演奏が始まると音のバランスはすこぶる良い。
何かのパートが特に目立つという事もなく、所謂“バンドサウンド”的なグルーブを放っていた。
ドラムは前回とは雲泥の差。タイトな中にもバスドラの重みがビシビシと伝わってくる。
赤のジャズベーはこれまた前回とは違い、高音よりも低音が良く伸びていて、個人的にはこちらの方が好みである。
それにしても大西ツルはいくつギターを所有しているのだろう、今回は見慣れないレスポール・スペシャル。花田が持つのは何回か見たことがあるが、彼のは恐らく初ではないだろうか?
そして注目のファイアーバード、やはりいい音が出る。
枯れて渇いた音色なのに、甘くまろやかな音も奏でられる。
凶暴で攻撃的な音の後に、センチメンタルなストローク。
普通はすべて相反するはずなのに・・・
弾き手の演奏そのものに素直な音が出るという感じで、エフェクターに囚われない“何か”を持っている。
5弦の開放などまるでキース・リチャーズのミカウバーのような音も出ていた。
Band Hanadaは、やはりソープバータイプのP-90系が絶対に合うと思う。
2人の音が埋もれもせず、いいバランスで組み合っている気がする。
褒め過ぎかもしれないが、突き詰めればAC/DCのヤング兄弟にもなりうるのではないか?
曲に関しては新曲はないが、既存曲にかなり多くのリアレンジを施していた。
(っといってもブレークや転調などのキメが増えたわけではない。)
期待の「祭りばやし」はちょっとソロの部分は残念だったかな・・・
どちらにしても冒頭の様にバンドサウンドとして申し分ないライブだったように思う。
次はいつかな?