ブログトップ

あの日の午後、忘れない

blaugrana.exblog.jp

Music,Movie&Football・・・Have Fan!

デジタル・リマスター

「デジタル・リマスター」、最近の旧作CDを販売する場合は、ほぼこの処理がなされている。
漠然と自分の中でこれに関して、未だに消化しきれていない部分が存在する。

全体的にそれぞれのパートがクリアに聴こえ、音圧自体も上がり、聴きやすく迫力のある音が出るようになったと思う。
発売当時に実現できなかった音をアーティストの立場で表現できる環境が整ってきたとも言える。
反面、音がクリアに聴こえる事により、以前は聴き取れなかった粗が見えたり、音の一体感が無くバラバラな印象を与えるようになったCDもあったりする。

最初に変な気分になったのはThe Whoの「Who's Next」だった。
デジタル・リマスター処理をしていないCDを散々聴いた後に、リマスターされたものを聴いて感じた。
エコーが強く幻想的で、ある意味プログレ色も感じられたこのアルバムが、クリアになることでよりロック色が強くなった様に思った。
それは悪いとか良いとか言うことではない。
どちらも味があり、その時の気分で聴き分けたいように思われたのである。
しかし、そうすると2種類所有する必要があるし、何といっても違和感を感じるのが同じアルバムなのに2つのアルバムが存在するということになる。
そしてもう一つ思うことが、その時(現在)の音の好みに合ったデジタル処理をされているので、例えば10年後処理の「Who's Next」と30年後処理の「Who's Next」が発生し、大げさに言えばエンドレスに同じアルバムが増殖していくのでは無いかと思った。
一体どれが本当の「Who's Next」なのだろう。

そのうち原盤をいじって加工処理を施すことが良い事ではないという風潮が出てくるかもしれない。
ただ、正直な話、今の耳には昔の音(旧CDやレコード)の方がショボく感じられ、リマスターしたCDの方が良く聴こえる場合が大半なのは間違いない。

実際にDVDなど映像的な面で言えば、大画面が普及したことにより、従来のDVD(Videoなどは更にだろう)が汚く感じられてデジタル・リマスターをしていないと見るに耐えないものが多くなっている。(ただこれもどこまでやるべきなのかという疑問符は付く。例えば同じ芸術作品を見るという立場から考えた場合、絵画にデジタル処理を施すだろうか?歴史的なシャッターチャンスを撮った写真にあらためてデジタル処理を施すだろうか?)

今まで書いてきて文体がメチャクチャな気もするが、それは冒頭にも書いたようにデジタル・リマスターを施すことに関して俺自身がモヤモヤし、消化し切れていないからだろう。
[PR]
by ys01903 | 2008-09-10 23:45 | Music | Comments(0)