年明け早々ライブ三昧 JAMES 村越弘明 穴井仁吉
James bandとHarryバースディライブと穴井バースディライブ。
先々週は『James Bandと天月のジョイントライブ。』
James Bandが目当てだが、天月のメンバーを見ると興味深かったので馳せ参じる。
会場とともに店に入ると、グッズやCD、チケット売りを自身で行うため、入口でJames本人が立って待機している——結局開演までそこに1時間余り立ちっぱなし。
スライダーズのイメージを覆すのはある意味Rockで、親しみも持てる。
最近Jamesは大好きだ。
最初は天月。
子供バンドの湯川トーベンが在籍しており、ギターもドラムも還暦を超えた百戦錬磨のトリオバンド。
今まで子供バンドはライブ行ったことはないが、デビュー時4人のオリジナルメンバーは別々のライブですべてコンプリートするという異色な状況となった。
曲調はトリオのせいか、リズミックを抑えたBB&Aというか、湿り気のあるGFRというか、テクニックに裏打ちされたフロント2人が歌う正統派のハードロックという感じ。
ズズが「外人みたい。」といったらしく、これからバンド名を「外人」にするなどと冗談交じりのMC。

続いてJames Band。
ライブは2回目。
前回MCも含めてとても幸せな気分に浸れたので、期待したが、前回が楽しすぎたかな??
それでも鉄壁のリズム隊に顔と体の感情表現がとても大きいギターのJimmyはスライドギターがとてもCool。
間近に迫ったHarryのバースディライブやそのあとのツアーもこの3人がセットになっているので、「切り替えが難しい。」とMC談。
スライダーズ時代のイメージとは全く違うJamesやズズの人柄(知ってるわけじゃない。)、Jimmyのパフォーマンスアクションなどを生で感じてると好きになってく状況ではある。

『Harry 村越弘明 Birthday Live』
2週連続でJames Bandのメンバーを体験することに。
チケットはあっという間にSold Out、会場の入りも相当なもの。
ゲストは一切なしで、通常のライブに観客のBirthday愛が詰まっている感じ。
知ってる曲は半分弱程度だが、安定した演奏のヨコノリのビートは知っていようが、いまいが体を揺らす。
俯瞰できる位置で見たため、実はHarryのギターは予想以上に印象的で、そのリフは曲の重要ポイントなのを初めて知った次第。
蘭丸の自由で効果的な演奏も曲形成に重要だが、曲の根幹はHarryが爪弾いていたことを実感。
ツアーに向けてなのか、原曲キーを下げているのはちょっとだけ違和感。
最近の印象変化から、ついJimmyを応援したくなる。
蘭丸不在の重責を担っているのは間違いないので、プレッシャーは相当なものだろう。
いつも(2回のみだが)に比べてアクションは抑え気味。固い印象は受けたが、スライドの雰囲気は健在。
MCを一切しない印象だし、その通りだろうが、観客からの声に何回もレスポンスで答えるのは恐らく昔と違うのではないだろうか?
予定外のケーキとロウソク消しに照れながら答えていたのは良かった。
ただ、せっかくJamesのBirthday Liveが2か月後にあるのだから、それぐらいは告知してあげてもよかったのでは?っと最近見方が変わってきた自分がいるのが不思議。
『MAXIMUM DOWN PICKER“穴井仁吉”12×5 Years Old Birthday』
Harryに続く、2日連続のライブ観戦で場所も遠い下北沢での長丁場が予想され、体力が持つか正直不安を感じていた。
実は前日1月26日はHarryと穴井の還暦誕生日、ついでに山下久美子も同年同月同日とのこと。
穴井によるとHarryとは昔福生で会った時にそのことを知ったらしく、握手はしたらしいが、やはりHarry——あまりテンションは高くなかったとのこと。
武道館のスライダーズライブに鮎川と二人で見に行ったというのも面白い。
オープニングは宙也・幸也・Kyoyaの“ヤ”3人にヒデタカ+本人という本日結成・離散の即席バンド。
StoogesやDoorsなどの納得のカバー選曲で30分。
場の盛り上げ方はさすがにベテラン。
続いてDip、正直なところ聴いたことがない。
英詩でシューケイザーぽい感じ。
スケールの大きな曲は悪くないのだが、居た場所がスピーカー近くで、あえて不協和音でハウリングも発生させているので鼓膜が拒否反応を起こす、曲ではなく身体的に厳しかった。
途中穴井もセッション。
後方に下がって三つめはお目当てのRoosterz。
4人+1の構成は自分にとっては3年ぶり。
ピンポイントで数年に1回しか活動しないのに、このバンドアンサンブルは素晴らしいの一言に尽きる。
新曲なども作って、ホントに本格的に復活してほしいバンド。
途中ビッグサプライズで池畑が2曲参加。
下山と穴井の愛ある漫談は楽し。
トリを務めるのはかつて在籍したSeena&The Rokkets
もうほとんど鮎川ワールド。
途中二人の愛娘Lucyが加わり、ドラムも川島⇒東川に変更。
よく知られた曲を中心に演奏。
3Kings見に行ったときは思わなかったのだが、ディストーションを効かせた鮎川のレスポールカスタムは素晴らしい音がしていた。
最後は鮎川音頭による出演者総出の「Satisfaction」。
サプライズの奈良も加わり、ギターソロ乱舞、途中池畑・灘友(急遽)・三原などドラムチェンジの大セッション。
この系統のバースディライブでは予想通りとはいえ、終わってみれば22時半近く、4時間を超える穴井大祝福会となった。
横聞きすると昨日は23時近くまでやったらしい。
足は昨日のHarry疲労も蓄積してボロボロ。
練習含まず合計9時間、穴井自身は何曲演奏したのだろう、とんでもない体力だ。
そして連日参戦の人もたくさんいただろう、見る側の体力もすんごい。
愛ある参加メンバーと観客に祝福され、60歳までミュージシャンを続けられて良かったと本人もしゃべっていたが、嘘偽りは全くないだろうし、それが穴井の人徳を示しているのではないか。(ちょっと偉そうで申し訳ない。)
ただ2つだけ難点を。
セッティングの時間がそれぞれ15分以上かかっていたので立ち見には厳しかったのと、その間のDJの音が大きすぎて耳も余計に疲れた。
昨年今年来年と好きなミュージシャンの還暦が続くが、もうそういう時期なのだな〜と実感。
でもみんな元気だ。